お詫び* ハードデスクのトラブルにより、2000年1月20日から5月7日までの間に、フォームで投稿戴いた、アンケートが消失してしまいました。この間のバックアップをきちんとしていなかった当方のミスです。ご投稿下さいました皆様、本当に申し訳ありませんでした。(現在はフォームでのアンケートを取りやめております)

 

全922人中、アリとキリギリスの話を、「知っている」919人 「知らない」3人 

「知っている」と答えた人919人のうちアリはキリギリスに食べ物を、

「分けてやる」380人 「分けてやらない」459人 「両方の話を聞いたことがある」9人 

「その他」32人 「不明」42人


このアンケートの結果からすると、「助けてやる」という結末の話よりも、「助けてやらない」という結末の話

を読んだ人の方が、やや多いと言えると思います。

このように、日本人の中にも、「アリとキリギリス」の結末を、「助けてやらない話である」と、考えている人は

大勢いるのです。

そして、面白いことに、たまに、アンケートに答えてくれた人から話を聞くことがあるのですが、すると、

「分けてやる」という話を読んだ人は、「分けてやらない」という話があることに驚き、逆に、「分けてやらない」

という話を読んで育った人は、「分けてやる」という話があることに、これまた驚くのです。

考えてみれば、これは、当然と言えば当然のことなのですが・・・。

この結末の違いを利用して、日本人と西洋人との文化比較をする前に、日本人の中の・・・両者の比較をまず

しなければならないように思えます。


注: このアンケート結果は、統計学的には正確なものではありません。一つの目安としてお考え下さい。
このアンケートにお答え下さった方々は、「イソップの世界」というHPに自発的に訪れて下さった方々ですから、
この時点で、無作為性は低くなっているものと思われます。

後記

このアンケート結果と、筆者が予想していた結果には、実は、ずれがあります。

図書館などの調査結果からすれば、「分けてやらない」と答える人の割合がもっと高いのではな

いかと筆者は予想していたからです。しかも、本来ならば、「助けてやる話」を読んでいないはず

の、10代から20代前半の人の中にも、「分けてやる」を選んでいる人が大勢いるのです。

次は推測なのですが・・・。 筆者が「アリとキリギリス」について調べたのは、主に、「イソップ物語」や

「イソップ童話」などの単行本です。しかし、「アリとキリギリス」の話などは、子供向けの雑誌などに、

単体で載っていることも考えられます。それらの話は、どのようなものなのか? ちょっと見当がつき

ません。 

また、一般的な公立図書館では、20年も前の児童図書などは、開架に置いてあることは殆どありま

せんが、しかし、小学校の図書館はどうなのか? 廃棄するまで書棚に並んでいるのかも知れません。

学校図書館については更に、1980年以前に創立された小学校と、それ以後に創立された小学校に

置かれている本の比較、また、両者の児童の比較などもしなければならないのかもしれませんが、筆者

には、そのような調査はとても出来ません。

 

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